いわき市 鈴木接骨院 鈴木志功のこれまでとこれからのビジョン

２０２４年７月２９日　

無事に、本当に無事にという想いが強いですが、鈴木接骨院は開業から４年を迎え、５年目の営業が始まりました。

こんにちは。いわき市内郷にて『鈴木接骨院』を構えております。

鈴木志功(しこう)と申します。

いわき市　内郷出身の１９８９年生まれ(平成元年)の３５歳です。

綴小・内郷一中・湯本高校(野球部)を卒業後、仙台の東日本医療専門学校にて柔道整復師の資格を取得後、仙台にて就職。９年間の下積みを経て、２０２０年に地元いわきにUターンし開業いたしました。

資格取得から１３年、開業して４年。本当にあっという間でした。

父は会社員、母は専業主婦の後に給食のおばちゃんへ転身、４兄弟(弟２人・妹１人)の長男として、祖父母と同居の８人家族で育ちました。

よく聞く『父からは○○になるんだぞ』とか『鈴木家の長男として○○に』とかはまっっったく無く育ちました。

ただ１つ耳に残っているとすれば『お兄ちゃんなんだから』という言葉ですね。

・お兄ちゃんなんだからしっかり？

・お兄ちゃんなんだから責任をもって？

・お兄ちゃんなんだから……？

両親からすれば特に当たり前の事なのですが、当の本人としては、う～～～ん……というモヤモヤしたものが常にあった様に思えます。

さらっと書いていましたが、私の人生は高校生になる位から大きく変わり始めます。

地元の湯本高校に入学する前くらいから異変はありました。父がずっと肩が痛いと訴えていました。

当時の記憶がおぼろげですが、母によると近くの昔からある接骨院にて肩の治療をしていたそうです。五十肩じゃない！?くらいな感じだったそうです。最初は

（なんの因果かとおもいますよ笑）

それでも全然症状の変化が見られない為、紹介状を書いてもらい病院にて生体組織診断の結果『ガン』が発覚しました。

しかも４０代には珍しい『骨肉腫』という比較的若年層にて発症しやすいガンでした（たしかに子どもみたいなひとでしたけど）

抗がん剤も投与していたと思います。

その中で、比較的発症から早い時期に父と母で相談し決定した事があり、長男であった私はその決断を一足先に聞かされました。

『治療のため、これ以上進行させないため、病巣の左腕を切り落とす』

両親の決断と手術後、左腕の無いその姿になれるまではしばらく時間が掛かりました。服の上からの姿ですらそうだったので、服を脱いだ状態は１度だけだった様に思います。

『骨肉腫』は肺転移しやすく、もれなく、いや間もなく父も当然の様に肺への転移が見つかり、肺がんへの治療。そして肺がんは脳転移しやすく、まだ４０代と若かった父の進行は早く、脳への転移も確認されました。

脳はガンマナイフ治療によって１度キレイに消滅しましたが、その間に肺がんは更に進行し、もう１度肺がんの治療に本腰を入れている間に、今度は完全に脳全体がガンに冒されました。

この間、約１年半ぐらい。

本当に一瞬だったように思います。

ただの高校球児に残ったものは、

『何も出来ない無力さ』でした。

平成１９年の２月末

ついに父の余命宣告がありました。

『あと１ヶ月くらいでしょう』

母はしっかりと受け止め、なるべく痛みの無い状態を選択し、命の灯火がゆっくりとその火が消えてしまうまで安らかに見届けたいと申し出て、夜は１ヶ月ほぼ病室に泊まり込みました。

８０～９０㎏はあった父の体は最終的に４０㎏を切り、皮膚と骨だけの、本当に元気だった頃の面影は無い、管と酸素マスクを着けただけの存在となり『命とは？死とは？人間とは何だろうか？』そんな疑問と葛藤を抱えながらその姿を長男として瞼に焼き付けていました。

２００７年３月２１日　午前４時３２分　

父　鈴木重志（あつし）は静かに息を引き取りました。

当日、私は高校の部活で関東遠征が組まれていましたが、急遽辞退を申し出、静かな病室へと向かった記憶があります。

医師による死亡確認。あぁ本当にドラマみたいなこと言うんだな……管も酸素マスクも外され、綺麗な顔の父親がそこにいました。

『本当に死んじゃったなぁ、早ぇよ…』

悲しみ。ある程度覚悟していたとはいえ、辛いものがありました。

その時に４兄弟の長男として、母を支える一人の男としてある決意が決まりました。

『４人でお母さんを支えよう』

『４人の中の長男としてしっかりしよう』と、